有馬の新名所「ラムネ温泉」
金泉、銀泉で知られる神戸市北区有馬町の温浴施設「有馬温泉 太閤の湯」に、炭酸入りの温泉(銀泉炭酸泉)が再現され、十一日、一般客の利用が始まった。
炭酸泉は入浴すると小さな泡が体を包むことから、「ラムネ温泉」とも呼ばれる。血行促進や美肌効果に期待ができるといい、金、銀、炭酸の“三名湯”で人気を集めそうだ。(上田勇紀)
炭酸泉はヨーロッパに多く、毛細血管を開き血圧を下げる効果から、ドイツでは高血圧や循環器病などの治療に役立てている。有馬温泉では約一七度の冷泉がわき、飲料用に提供しているほか、かつては名物の炭酸せんべいやサイダーにも利用していた。しかし、冷泉は温めると炭酸ガスが蒸発するため、入浴用としてはあまり利用されなかった。
太閤の湯では、機械メーカー二社との共同プロジェクトとして、有馬の炭酸泉の成分を分析し、三六-四一度の炭酸泉を人工的に再現することに成功。「ねねの遊び湯」の愛称で、有馬温泉で初めて一般利用を始めた。施設内の露天風呂に長方形の浴槽と円形岩風呂を設け、浴槽は炭酸泉、岩風呂には炭酸ガスを含ませた銀泉を入れている。
無色透明で入浴すると無数の泡が肌につき、軽い刺激がある。入浴した大阪市の男性(45)は「泡が多くて気持ちいい。つかっていると、血行が良くなったのか汗が出てきた」と満足そうに話していた。
入館料は大人二千四百円。太閤の湯TEL078・904・2291
神戸新聞 - 2007/4/11
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