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阿寒湖温泉で宿泊客夕食は温泉街で 地域活性化へ「泊食分離」スタート


阿寒湖温泉で釧路市阿寒湖温泉で二十五日、旅館に泊まりながら、夕食は温泉街の飲食店で地元の食材などを味わってもらう「泊食分離」の取り組みが始まった。宿泊客に新たな「食」の楽しみを提供し、温泉街の活性化を目指す。

 国土交通省の社会実験の一環で、道内の阿寒湖温泉のほか、有馬温泉(神戸市)、秋保温泉(仙台市)など全国八カ所で実施。NPO法人「阿寒観光協会まちづくり推進機構」が、同省から委託を受けて実施する。阿寒ロイヤル観光チェーンの「御前水」と鶴雅グループの「花ゆう香」の宿泊客が対象で、平日のみ。

 宿泊客は、各ホテルで千三百五十円、二千五百五十円、四千二百五十円のミールクーポンのいずれかを購入し、阿寒湖のワカサギ天ぷらを提供する郷土料理店や釧路の魚介類を出す炉ばた焼き店、アイヌ料理専門店など、指定された温泉街の十軒の飲食店から自由に店を選ぶ仕組みだ。

 この日は、初日ということもあり数人の利用となったが、東京から訪れた女性(41)は「お店を選ぶ楽しみもあり、新しい発見もできました」と満足そうに話していた。十二月二十九日まで。

北海道新聞 2006年10月25日

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