土曜日

細工りんご"夢千代さん"熟れごろ 新温泉町


 兵庫県新温泉町三谷の平田久一さん(57)の果樹園で「夢千代りんご」が収穫期を迎えている。表面に日本髪を結った女性と「夢千代」の文字がかたどられたリンゴで、今年は約50個を生産。今月下旬までに収穫を終える予定だ。

 ドラマや映画になった「夢千代日記」の舞台、新温泉町をPRしようと、十一年前から作り始めた。日光にさらされると赤く色づくリンゴの性質を利用。まだ表皮が青白い十月上旬ごろに、女性の姿と文字を印刷した黒セロハンを張り付け、その部分だけ色が変わらないように細工を施して育成している。

 自宅近くの約二アールの果樹園で「ふじ」や「王林」などの品種のリンゴを毎年五百?六百キロ余り生産。うち五十?百個を夢千代りんごとして作り、知り合いなどに分けているという。

 平田さんは「遠くの友人に贈ると喜ばれるし、新温泉町のことも知ってもらえる」と話している。
日本海新聞 - 2006/11/17

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