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「砂の美術館」大盛況 周辺施設など活気づく


鳥取砂丘に砂像を常設展示した「砂の美術館」が、予想以上の観光客でにぎわっている。十一月十八日の開館からわずか十日間で二万六千二百四十三人を集客し、企画した鳥取市の担当者も驚くほどの好調ぶりだ。周辺の宿泊施設や商店は相乗効果で活気づき、低調な売り上げに悩んでいた近くの「ふれあい市」は列を作る日もある。一方、砂像の維持管理など課題も少なくない。
美術館は、サンピエトロ大聖堂やミケランジェロの彫刻「ピエタ」など世界の芸術作品を模した七作品が並ぶ。ライトアップで夜の砂丘を演出し、滞在型観光客の増加を目指している。

 十八日から二十七日まで十日間、多い日は六千人以上が入館し、県外客が半数以上を占めた。市観光コンベンション推進課の木村和久課長は「オフシーズンの砂丘でこんなににぎわうとは。観光客のニーズに応えることができてうれしい」と喜ぶ。

 すでに関西や九州、四国などの旅行代理店から二十件以上の問い合わせが同課に寄せられ、美術館だけでツアーを組む会社もあるという。

日本海新聞 - 2006年12月1日

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