火曜日

マツバガニ漁が解禁 競り時間繰り上げ京阪神に 但馬


冬の味覚を代表するマツバガニ(ズワイガニ雄)漁が六日、富山県から島根県までの日本海沿岸一府六県で解禁された。兵庫県の但馬地域から出港していた五十六隻も同日午前零時、待ちかねたように一斉に網を入れた。

 兵庫県新温泉町の浜坂町漁協所属「大和丸」=西垣昭夫船長(54)ら十人乗り、八五トン=は、同町沖約二十キロの漁場で操業。網を上げるたびに甲板に甲羅が並び、船員たちが大きさごとに選別する作業などに追われた。

 水揚げされたマツバガニやセコガニ(ズワイガニ雌)は、各漁港に運ばれ、同日午後から競りにかけられた。同県香美町香住区の柴山港漁協は、京阪神のデパートなどの店頭に夕方までに並ぶように競りの開始時間を例年より二時間半前倒し。但馬で最も早い正午から初競りの威勢のいい声が響いた。

 漁期はマツバガニが来年三月二十日、セコガニが一月十日まで。(岩崎昂志)


神戸新聞 - 2006/11/06

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