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入湯税30年徴収せず 旧佐屋町が老人休養ホームから

愛知県旧佐屋町が、県老人休養ホーム永和荘(愛西市大井町浦田面)の温泉入浴者から、入湯税を開館から三十年間にわたって徴収していなかったことが五日分かった。愛西市は、六日に開会する市議会定例会に、入湯税を新設した市税条例改正案を提案する。

 永和荘は県厚生事業団が運営しており、天然温泉が売り物の宿泊・休憩施設。一九七六年に営業が始まり、ここ三年間の月間平均利用者は宿泊千三百人、休憩八百八十人。

 入湯税は、地方税法で課税が義務付けられているが、営業開始からこれまで全く徴収していなかった。同市市民税課は「運営形態は課税して当然の施設となっているが、課税しなかった経緯は分からない」と話している。

 条例改正案によると、税額は一人一日百五十円で、宿泊料などに上乗せされる。来年七月から施行する。

 永和荘と同じように天然温泉から引き湯している市佐屋老人福祉センター(同市大井町浦田面)については「市民福祉の向上を図るため」として課税免除にする方針。

 (市川真)

中日新聞 - 2006/12/5

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