月曜日

三朝温泉の宿泊数が減っている


山陰の名湯、三朝温泉の宿泊数が減っている。今年は三徳山の開山千三百年イベントが相次ぎ、三朝温泉にとってチャンスとみられていたが、漸減傾向に歯止めがかからない。ここ十年間で年間宿泊客は約十五万人も落ち込み、これまで死守してきた四十万人台さえ微妙な状況だ。長引く不況や旅行形態の変化で温泉街の旅館ホテルは経営体力を消耗しており、復活の切り札として「三徳山」世界遺産登録の実現を望む声も切実になっている。    (中部本社・長曽本明)
「三徳山に観光客が多くやって来て、三朝温泉もにぎわっているように言われるが、宿泊は昨年を割り込むペース」

 三朝温泉旅館協同組合の中村恭久事務局長は現状を嘆く。三朝温泉の宿泊客は一九九六年の約五十五万三千六百人がピークで、昨年は四十万人をわずかに上回った。かつての「年間五十万人」がまくら言葉だった時代は、年々遠のいている。

【写真】今年10月、初めて三朝温泉街で行われた三徳山の御幸行列。多くの観光客でにぎわったが…

日本海新聞 - 2006/12/18

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