月曜日

大鰐温泉スキー場でインカレスキー開幕迫る


スキーの“メッカ”大鰐町で10年ぶりに開かれる第80回全日本学生スキー選手権大会(インカレ、来年1月11?17日)の開幕まで、20日余りと迫った。会場の大鰐温泉スキー場は依然雪不足だが、同町では町実行委員会(会長・二川原和男町長)を中心に、関係者が大会の成功を目指して準備を進めている。

 大会は当初、複合と純飛躍の3、4部を秋田県の花輪スキー場で開く予定だったが、関係者からの「すべて大鰐町で開催するのが望ましい」との声に加え、秋田県内での大会との日程調整も難しく、全競技を町内で行うことになった。
 町実行委は、複合と純飛躍の開催をあじゃら公園ラグビー場にある学童用サマージャンプ台(K点30メートル)を整備して対応することを決定。町建設業協同組合(宮腰陽一理事長)の協力を得て、走路延長やプラスチック面のはく離により40メートル級の「大鰐ジャンプ台」への改造を終えた。
 また、大会には全国から約1300人のエントリーがあり、選手たちは同町を中心とした周辺エリアに宿泊する予定。宿側は郷土色豊かにもてなそうと、2002年に開かれた全国高校スキー大会(インターハイ)の献立も参考にしながら、メニューを考えている。
 大鰐温泉旅館協同組合の太田收理事長は「名物の温泉モヤシを油いためなどにして出したい」と話し、「シャモロックも魅力的だが、供給量を確保できるかという問題もあるので実行委と相談しながら考えていきたい」という。
 関係者の多くが気に懸けているのが、大鰐温泉スキー場(23日オープン予定)の積雪状況。16日夜からある程度まとまった積雪があったものの依然雪不足で、関係者はさらなる降雪を待ちわびている。
 同スキー場の成田耕治支配人は「例年今の時期はこのぐらいのコース状態で気にしていない」と話す一方で、「節目の大会でもあるので完ぺきな状態で備えたい」と気を引き締めている。

【写真】整備された40メートル級の「大鰐ジャンプ台」=上 各宿泊施設は郷土色豊かな料理で選手をもてなす予定(写真は02年の大鰐インターハイの標準献立表より)=下
陸奥新報 - 2006/12/18

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