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防災緩衝地帯「洞爺湖温泉公園」の建設進む

洞爺湖町洞爺湖温泉西側Bゾーン(防災のための緩衝地帯)に設ける「洞爺湖温泉公園」の建設が進んでいる。都市計画公園として計画決定し、平成15年度からの5カ年で整備。ゾーン内の民家や事業所など支障となる物件の移転補償を含めた総事業費は約13億円を見込んでいる。

 洞爺湖温泉西側のBゾーンは、2000年噴火後に道が示した有珠山周辺土地利用区分で、防災のための広場や公園など緩衝緑地帯を設ける区域とされた。洞爺湖町は同方針に基づき、都市計画公園として整備し、地殻変動や噴石被害で居住できなくなった区域内住民の移転救済を図ることにした。

 整備面積は2・7ヘクタールで、このうち町有地の1・34ヘクタールを除く1・36ヘクタールを15?17年度で地権者から買い上げた。移転対象となった物件は1戸建て住宅やアパート、事業所、寺院など62件。すべての買収、撤去を終え、今年9月から本工事に着手した。補正後の本年度事業費は2億4800万円。

 園地造成に続き、25台収容の駐車場、入り口広場、ニュースポーツ広場、トイレなどを建設している。工期は来年3月までだが、年内に大半の工事を終える。

 来年度はメーンの多目的広場を造り、桜などを植樹して仕上げる。

 洞爺湖温泉街では、1977年噴火の時も、被災施設の跡地利用と火山灰の埋め立て地活用で、都市計画公園の「中央公園」「有珠山噴火記念公園」が造られている。

室蘭民報 - 2006年12月14日

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