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放置の温泉開発へ2億円融資 東近江市、民間業者に

 滋賀県東近江市は22日、ゆう出から2年以上過ぎても活用方法が決まっていなかった同市永源寺高野町にある温泉を、民間に開発委託するため、業者に2億円を融資する補正予算案を市議会に追加提案した。議案は即日可決され、宙に浮いたままだった温泉開発は、今後、民間業者に託されることになった。

 同温泉は、合併前の旧永源寺町が年間を通じて観光客を呼び込もうと、2004年7月から1億2000万円をかけて掘削を開始、同年10月に愛知川河川敷で掘り当てた。

 しかし、翌年2月の合併後は、市の財政難から具体的な活用方法は決まらないまま、ゆう出口にはふたがされたまま放置されてきた。

 可決された補正予算は、民間業者の温泉整備に、市が2億円を限度に資金を貸し付ける内容。業者を公募し、書類審査などを経て2007年3月をめどに開発業者を決定する予定。金利は民間銀行の半分の低利を設定し、返済は3年目から15年間としている。

 市産業振興部では「財政が厳しいなか、独自で事業を行うことは難しい。貸付金を利用し、民間で温泉を活用してもらいたい」と、業者の名乗りに期待している。

京都新聞 - 2006/12/23

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