日帰り温泉施設「湯っ蔵んど」 死海の水コーナーのPRを模索
須坂市仁礼の日帰り温泉施設「湯っ蔵んど」に4月にオープンした「死海の水体験コーナー」の利用者が1日平均約20人と、当初見込みの半分以下にとどまっている。運営する第三セクターの須坂健康福祉ランド(新井新二社長)は「死海の水の特色について、効果的な宣伝ができていなかった」と分析。利用者に誤解もある衛生管理や、水の成分といった情報を積極的に発信し、イベントも企画して客足の伸ばしたい考えだ。
体験コーナーは、温泉施設の競争が激しくなる中で独自色を出そうと、同社が開設した。幅3・4メートル、長さ9・4メートルの浴槽を、約2600万円かけて設置。愛知万博のヨルダン館から譲り受けた死海の水を入れ、「浮遊体験」ができる施設として売り出した。
死海の水は塩分濃度が25−30%もあり、比重が1・2と普通の水より大きいため、人が簡単に浮く。浴槽には、死海の水から精製した塩分を溶かした水を満たして成分をほぼ同じにしているほか、ろ過による浄化や入れ替えもしている。
当初、1日50人の利用を見込んだが、5月の連休明け以降は利用者が低迷。同市の峰の原高原で高地トレーニングをしている学生が訪れた8、9月はそれぞれ700人を超えたが、10、11月は約400人に落ち込んだ。利用者からは「料金1000円は高すぎる」「大勢の人が入って、水が汚れているのではないか」などの声も寄せられた。このため、500円(小学生300円)に値下げしたほか、宣伝にも力を入れる。
信濃毎日新聞 - 2006年12月30日
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