白骨温泉ツアーで癒やし効果実証 松本市調査
温泉で松本市の白骨温泉を主舞台に市が開催した二泊三日の健康づくりツアー(九月二十七?二十九日)で、参加者の精神状態が概して改善したことが市の調査で分かった。市は「ツアー効果が客観的に裏付けられた」(健康づくり課)とみている。
出発前と最終日に全参加者三十四人を対象に「POMS」(Profile Of Mood States)と呼ばれる気分検査をし▽不安感▽抑うつ感▽敵意▽躍動感▽意欲▽当惑?の六項目を比較検証した。
四項目以上で改善したのは二十九人(85・2%)で、うち十一人は全項目で効果がみられた。六項目のうち敵意の改善率が最も高かった。
ツアーは市が「中高年心と体の健康づくり市民ツアー」と銘打ち、将来を見据えた観光誘客策の一環として企画した。
菅谷昭市長は「今後の展開次第で都会からの観光客も増えるのではないか」と評価。さらに、宿泊施設の食事について「豪勢でなく質素なメニューを考えるのが、お客さんを呼ぶ一つのポイントになるのでは」と持論を披歴した。
(赤川肇)
中日新聞 - 2006/11/9
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