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奥飛騨温泉口駅で手作り「レール・バイク」 「神岡鉄道」廃線後の活用策

三十日で運行を終える岐阜県飛騨市神岡町の第三セクター「神岡鉄道」の線路を廃線後も活用しようと、同町住民でつくる神岡鉄道協力会が、線路上を走る「レール・マウンテンバイク」を手作りし、十九日に奥飛騨温泉口駅の側線で試走を行った。二十六日に同駅で催す記念イベント「ありがとう神岡鉄道 ラストサンデー」で、試乗会を開く。

 同会副会長の山口正一さん(57)が発案。同町殿の鉄工業コムスエンジニアリングに依頼し、約三カ月で製作した。当初は一本のレールに自転車一台で乗る形を考えていたが、バランスが難しいため二台を連結。パイプを台車状に組み、レールから落ちないよう四つのつば付き車輪を設けた。二人でペダルをこぐと、レール上を進んでいく。

 製作を手掛けた宮之上雅史社長(54)は、「レールの連結ポイントを通過できるようにするのが難しかった。良い出来になったと思う」と話す。

 この日は約五十メートルの側線を使って試走し、観光客も試し乗りに加わった。富山県砺波市から訪れた嶋田希望君(10)は「楽しかった。本格的になったら、また乗りに来たい」と笑顔。山口さんは「何台も作って、イベントが開けたらと思う。安全性や許認可など問題点はあるが、終点の猪谷駅まで行けるようにできないか。市民に、まだレールを使って何かできるんだと考えてもらう機会にしたい」と話している。

 二十六日は午前九時?午後四時に体験試乗会を行う。料金は百円。問い合わせは神岡商工会議所内の神岡鉄道協力会=電0578(2)1130=へ。

 (島崎諭生)

中日新聞 - 2006/11/20

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