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肉厚で味は濃厚 阿智で寒じめホウレンソウ


寒さにさらすことで糖分やビタミン類が豊富になる「寒じめちぢみホウレンソウ」の栽培を長野県下伊那郡阿智村の農家が始めた。収穫したホウレンソウは村営農支援センターが2日、同村智里の温泉施設「湯ったり?な昼神」で試験的に販売したところ、試食した人の評判は上々だった。

 寒じめちぢみホウレンソウは、最近注目が高まっている「寒じめ野菜」の代表的な収穫物。ビニールハウスで苗が十分に育った後、ハウスの窓を開けて冷たい外気を入れることで、葉がちぢんで肉厚になり、糖度も上がるという。阿智村では、5軒の農家が冬場の収入源にしようと、10月から栽培を始め、先月下旬に初収穫した。

 「湯ったり?な昼神」では、営農支援センター職員が旬のリンゴ、サツマイモなどとともに、玄関先に並べて販売。塩ゆでしたホウレンソウを試食してもらっている。食べた人は「味が濃厚」「普通のホウレンソウより甘い」と話し、何束も買っていく人も。

 同センターでは今月23日までの毎週末に湯ったり?な昼神で販売するほか、村内の直売所などでも売る予定。(中西康)

北陸中日新聞 - 2006/12/3

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