木曜日

奥飛騨温泉郷の「飛騨湯の花本舗」「うちの湯の花は天然100%」


 群馬県の草津温泉で売られていた一部の入浴剤「湯の花」の虚偽表示が明らかになった影響で、似た名前の入浴剤「天然湯の花」を生産している高山市奥飛騨温泉郷の「飛騨湯の花本舗」(高田正仁社長)にも苦情や問い合わせの電話が殺到し、従業員らを悩ませている。

 発端は、14日。草津温泉の温泉成分を原料にしているかのように虚偽表示して入浴剤「湯の花」を販売したとして、公正取引委員会(公取委)が地元の土産物販売会社など4社に排除命令を出した。

 マスコミに報道された15日以降、同じ商品と誤解した取引業者や顧客から、苦情の電話が飛騨湯の花本舗に1日100件ほどかかっているという。

 下呂市の下呂温泉や愛媛県の道後温泉、大分県の別府温泉などにも商品を卸している同社は「はた迷惑な話だ。名前が似ているために、お客さまに余計な心配をかけている。電話の応対に手いっぱいで業務もままならない」と頭を抱えている。高田社長は「うちの湯の花は、活火山・焼岳の噴火で堆積(たいせき)した地層から採取した100%天然の温泉沈殿物。公取委の書類での調査も通っています」と強調する  (田中綾音)

中日新聞 - 2006/12/20

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