金曜日

平戸温泉?宿泊時の夕食、クーポンで外食OK

 平戸観光協会(吉武健一会長)は十五日から、宿泊施設の夕食を分離しクーポン券で食事や土産品を購入してもらう「泊食分離」事業を実施する。旅行客の選択肢を増やし観光地の魅力アップを狙った取り組み。二月十八日までの期間限定で、宿泊対象者は先着二百人。

 国土交通省のモデル事業。温泉地など全国八カ所が選定され、平戸市は九州で唯一選ばれた。旅行客の多様化したニーズに応えて連泊を促し、宿泊施設・飲食店・土産品店など地元商店街全体を活性化させようと実証実験する。

 「自由に食べてよかプラン」と銘打った。一泊朝食付きの大人料金をホテル六千円(旅館五千円、民宿四千円。一室二人以上)と低い価格設定にし、三千五百円で五千円分のクーポン券を一セットで購入してもらう。クーポン券では市内で食事や土産品を購入でき、教会巡りや平戸ガラス作りなどツアープログラムにも使うことができる。

 プランには主要宿泊施設や観光施設などが参加しており、ホテルや飲食店はヒラメや平戸牛などを使った特別メニューを用意。期間中、ひらめまつり(四月八日まで開催中)や平戸温泉・城下雛まつり(二月十五日?四月三日)などが開かれる。

 一枚五百円相当のクーポン券は、江戸後期に発行され鯨札と呼ばれた平戸藩札をデザイン。同協会は町歩きマップを作製し配布する予定で、木下隆靖副会長は「浴衣掛けで町を歩いていただきたい」とPRしている。申し込みは平戸観光協会(電0950・23・8600)。

長崎新聞 - 2007/1/11

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