廃線直前の神岡鉄道 3000人が別れ惜しむ
廃線まであと五日となった岐阜県飛騨市神岡町の第三セクター「神岡鉄道」で二十六日、廃線記念イベント「ありがとう神岡鉄道 ラストサンデー」が催され、約三千人がなじみ深い鉄路との別れを惜しんだ。
住民でつくる実行委員会が企画した。岐阜県飛騨市神岡町東雲の奥飛騨温泉口駅周辺を会場に、神岡鉄道イメージ・ソングの発表会や、フォトコンテスト表彰式を開催。廃線後の活用策にと手作りした線路上を自転車で走る「レール・マウンテンバイク」の試乗会には、長い列ができた。旧国鉄・神岡線時代の駅名プレートなど、鉄道グッズを売るオークションもあり、最高で三万円の値が付くと大きな歓声が上がった。
フォトコンテストで準グランプリを受賞した同町船津の主婦山川美奈子さん(34)は「自宅が線路に近くて、ブレーキ音などをうるさく感じていた。今は、音が聞けなくなると思うと寂しい」と話していた。
(島崎諭生)
中日新聞 - 2006/11/26
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