木曜日

ふじやま温泉(山梨県・ふじやま温泉)


富士を望む町家造りの湯殿といやしの里

中央道河口湖ICを降りてすぐ、左手に巨大アトラクションが林立する富士急ハイランドがある。その先に隣接して昨年11月にオープンした ふじやま温泉は、平屋の温浴棟と4階建ての休憩棟からなる、自家源泉の日帰り温泉だ。

 温浴棟は飛騨高山の重文「日下部家住宅」をモチーフにした町家造りで、釘を使わない梁組みが特徴。男女別にほぼ左右対称に造られた浴場は、天井の高さが12メートルあり、巨木を組んだ梁が豪農の古民家を思わせる。窓からは冠雪の富士山も眺められ、ぜいたくな気分の湯浴みができる。

 石造りの露天風呂や富士山の天然水を使った風呂、ユズやショウブなどを浮かべた日替わり風呂、岩盤浴(30分840円)などもそろっている。

 源泉は敷地内にあり、湧出量は毎分193リットル、泉温は26度。加熱して循環ろ過している。

 休憩棟にはテレビ付きリクライニングチェアを備えたリラックスルームや富士山が見える展望休憩室のほか、女性専用フロアも設けられている。

 食事は館内の和風ダイニング「車座」で、富士桜ポークカツ膳1300円や甲州ほうとう980円など、地元特産の料理が食べられる。

 見どころなら、西湖の西端に昨年7月にオープンした西湖いやしの里根場(ねんば)がある。12棟の茅葺き建築が建ち、それぞれが工芸などの体験施設や資料館、食事処などになっている。現在も整備中の建物があり、最終的には20数棟が立ち並ぶ集落となる予定だ。(文/田辺英彦)

旅ゅーん! - 2007年2月7日

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