舞鶴和知線の菅坂バイパス開通 両市の人と物、一層の交流に期待
住民らの念願だった京都府綾部市東部と舞鶴市を結ぶ府道舞鶴和知線の菅坂バイパス(全長2・3キロ)が8日、開通し、京都府、綾部市東部と舞鶴市の両市の関係者や地元住民らが通り初めなどして開通を祝った。菅坂峠の交通難所が回避でき、綾部市東部と舞鶴市の両市の人と物の一層の交流が期待される。
舞鶴市寺田の菅坂南トンネルでは、午前11時50分から、約250人が参加し、通り初めがあった。テープカットとくす玉開きに続いて上林小(綾部市)の児童たちが太鼓演奏を披露し、開通に花を添えた。この後、約50台の車両が住民らを乗せて、新たに完成したトンネル内を走った。
参加した綾部市五泉町の阪田勇さん(76)は「おやじの代からの念願の開通で感無量です。夜でも冬でも安心して近くの舞鶴の市街地へ買い物に行けます」と喜ぶ。また、綾部市東部にあるあやべ温泉を経営する矢野正彦さん(60)は「開通により山の温泉、海の舞鶴がつながり、京阪神の観光客へ大きなPRになる」と期待をかける。
同バイパスは、道幅が狭く、急カーブ、急傾斜が連続する菅坂峠の交通難所を回避する目的で、1995年度以降、総事業費約65億円をかけ建設していた。開通により、綾部市東部地域から舞鶴市への移動時間は約7分短縮され、除雪で冬季も通行可能になるという。
京都新聞 - 2006/11/8