国道沿いに置かれたキャンドルに見入る子供=小松市布橋町の国道416号で
小松市と市民、企業などの環境運動協働組織「こまつ環境パートナーシップ」が提唱する「十一万人、地球エコの日」が二十二日あり、市内の各家庭で電気を消し、ろうそくをともして環境について語る「ワンルーム団らんナイト」などの取り組みが繰り広げられた。昨年から夏至と冬至の日に実施している。 (山本義久)
今年は新たな試みとして同市布橋町の国道416号沿い、約百五十メートルにキャンドル約百八十本を設置し、午後六時過ぎに火がともされた。西尾校下公民館長の田中武保さん(63)は「神秘的、幻想的で、なんとも言えず美しい」と見とれていた。
同市土居原町の県こまつ芸術劇場うららでは、キャンドルナイトコンサートが開催された。あんどんの柔らかな明かりの中、ハンドベル、ジャズ、ゴスペルが披露され、小松中心商店街振興組合連合会が特製の「冬至かぼちゃまんじゅう」をふるまった。
小松浴場組合加入の公衆浴場十二カ所と粟津温泉総湯では「ゆず湯」を仕立て、入浴客らを喜ばせた。大川町の料理店「南月楼」では、ろうそくをともし、尺八の演奏を聞きながら料理を味わった。
今江町南地区、梅田町では各家庭でキャンドルナイトがあり、ノー残業を呼び掛ける企業もあった。市職員は車の相乗りなどで「エコ通勤」し、庁舎内の暖房温度を一九度に設定するなどウォームビズに努めた。
中日新聞 - 2006/12/23