月曜日

気多大社で生間流庖丁式

 羽咋市寺家町の気多大社で七日、伝統の生間(いかま)流庖丁(ほうちょう)式が行われ、烏帽子(えぼし)に直垂(ひたたれ)姿の料理人が、コイとタイを巧みな包丁さばきで調理、奉納し、食材への感謝や技術向上、無病息災を祈った。
 七尾市和倉温泉、加賀屋の宇小(うこ)藤雄調理長(51)と鈴木健一さん(24)が庖丁人、小島一人さん(27)が介添人を務めた。

 宇小さんがまな板を清める「粗衣(そい)の儀」を行った後、鈴木さんがコイをさばき、海に浮かぶ夫婦岩に神祭用具の御幣(ごへい)がかかる光景を表した「神巌(しんげん)の鯉(こい)」を仕上げた。続いて、宇小さんが海の渦潮の中をタイが泳ぐ「渦潮(うずしお)の鯛(たい)」を奉納した。

 生間流庖丁式は平安中期の宮中における諸礼式の事始めに行われたと伝えられる。気多大社には「七草の日」に奉納され、今年で三十九回目となる。

北國新聞 - 2007/1/8

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土曜日

帰省ラッシュピーク JR、特急など定員上回り混雑 金沢

 年末年始の帰省ラッシュが二十九日、ピークを迎えた。JR西日本金沢支社によると、金沢方面への特急列車の自由席乗車率は、午後の列車計十二本が定員を上回り、名古屋発富山行きの「しらさぎ7号」が190%となるなど一部の列車に大きな混雑が見られた。
 JR金沢駅では、「お里のおじいちゃん、おばあちゃん」との再会を喜ぶ子どもや、孫の成長に目を細めるお年寄りの姿があり、和やかな情景が広がった。

 特急列車の自由席乗車率はこのほか、越後湯沢午前十時五十三分発和倉温泉行きの「はくたか6号」が180%、大阪午前十一時四十二分発富山行きの「サンダーバード19号」が175%などとなった。

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木曜日

加賀温泉関係者がノロウイルス防止で研修会

感染被害が広がる中、石川県小松市内では、関係者を集めてノロウイルス防止研修会が開かれました。研修会は片山津山代温泉などの旅館関係者およそ200人が参加しました。初めに、伊川あけみ所長が、「ノロウイルスの感染がこれまでになく広がっており、感染症をどう防ぐかしっかり学んでほしい」と呼びかけました。県内では25日まで1万2771人にのぼっている。

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日曜日

国道沿いに置かれたキャンドルに見入る子供=小松市布橋町の国道416号で


 小松市と市民、企業などの環境運動協働組織「こまつ環境パートナーシップ」が提唱する「十一万人、地球エコの日」が二十二日あり、市内の各家庭で電気を消し、ろうそくをともして環境について語る「ワンルーム団らんナイト」などの取り組みが繰り広げられた。昨年から夏至と冬至の日に実施している。 (山本義久)

 今年は新たな試みとして同市布橋町の国道416号沿い、約百五十メートルにキャンドル約百八十本を設置し、午後六時過ぎに火がともされた。西尾校下公民館長の田中武保さん(63)は「神秘的、幻想的で、なんとも言えず美しい」と見とれていた。

 同市土居原町の県こまつ芸術劇場うららでは、キャンドルナイトコンサートが開催された。あんどんの柔らかな明かりの中、ハンドベル、ジャズ、ゴスペルが披露され、小松中心商店街振興組合連合会が特製の「冬至かぼちゃまんじゅう」をふるまった。

 小松浴場組合加入の公衆浴場十二カ所と粟津温泉総湯では「ゆず湯」を仕立て、入浴客らを喜ばせた。大川町の料理店「南月楼」では、ろうそくをともし、尺八の演奏を聞きながら料理を味わった。

 今江町南地区、梅田町では各家庭でキャンドルナイトがあり、ノー残業を呼び掛ける企業もあった。市職員は車の相乗りなどで「エコ通勤」し、庁舎内の暖房温度を一九度に設定するなどウォームビズに努めた。

中日新聞 - 2006/12/23

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木曜日

湯の町 明るく出迎え 加賀温泉駅前で授産所利用者ら 葉ボタン植え付け


石川県加賀市尾俣町の知的障害者通所授産施設「アグリ加賀」の利用者と職員ら十二人が十三日、同市JR加賀温泉駅前の道路の中央分離帯で葉ボタンを植栽した。

 アグリ加賀は加賀温泉郷を訪れる観光客を季節の花々でもてなそうと、年四回、植栽活動をしている。今回は白色の葉ボタンと鮮やかな紫色をした葉ボタン計七、八百株を一つ一つ丁寧に植えた。

 作業後にはそれぞれの色の帯が鮮やかに浮かび上がり、温泉観光の玄関口を美しく飾った。職員によると、来年三月に春の花へ植え替える予定だという。

 (加賀通信局・林勝)

【写真】加賀温泉郷の玄関口を飾ろうと葉ボタンを植える人たち=13日、石川県加賀市のJR加賀温泉駅前で

中日新聞 - 2006/12/14

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月曜日

湯の街彩る「水引門松」 山中温泉にお目見え

 加賀市山中温泉の新年の観光客を迎える「巨大創作門松」が九日、同温泉の総湯「菊の湯」前にお目見えした。紅白の割り竹でつながれた二基が市民や観光客の注目を集めている。

 門松は「山中の日の出」と題し、温泉街を草月流のアートで彩る山中商工会の催しの「花回廊」(北國新聞社後援)の一環として作られた。

 制作は草月会東京本部の指導で山中商工会青年部の約十人が七日から進めてきた。割り竹を使った直径一・六メートル、高さ二メートルのおけ形の鉢二基の中に高さ八メートルのモウソウチクとマツを配した。白色と赤色に塗り分けた割り竹を水引のように湾曲させながら仕上げた。

 総湯を訪れた市民からは「正月らしい華やいだ雰囲気がする」などとの声も上がった。門松は来月三日まで飾られる。

北國新聞 - 2006年12月9日

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和風旅館減でも外国人客増 「金沢の情緒、再生したい」 金沢学会で山出市長が意向

金沢市内の和風旅館で、施設数がここ五年間で十軒以上減ったにもかかわらず、外国人の宿泊客数が二倍以上に増える珍しい現象が起きている。八日の金沢学会(金沢創造都市会議開催委員会主催)で、金沢の引力となる「本物の和」の素材として和風旅館にスポットが当たり、山出保金沢市長は金沢の魅力の一つとなっている旅館文化を守り、世界に発信するため、まちなかの和風旅館の再生支援に乗り出す方針を明らかにした。

 市観光交流課によると、市内の料亭や温泉旅館を含めた全体の施設数は、二〇〇一年に五十三軒だったのが、〇六年には四十軒に減少した。まちなかの和風旅館だけに絞ると、〇六年は十二軒減の二十三軒となり、全体の減少分のほとんどが、まちなかの和風旅館となっている。

 和風旅館が減少している背景にあるのは、金沢駅周辺で相次ぐビジネスホテル開業だ。駅周辺では北陸新幹線の金沢開業を見据えて、県外資本の進出が続いており、市内の観光関係者は「顧客を奪われたり、価格競争も起きている」「ビジネスホテルの乱立がかえって金沢の魅力を損なわせている」と指摘する。

 金沢市への観光客の入り込みも〇一年から〇六年の間に、十七万人から十四万人に落ち込んでおり、「パイが縮小し、規模の小さい旅館が体力勝負を強いられている」(関係者)という。

北國新聞 - 2006年12月8日

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水曜日

白い山肌 冬を実感 金沢、輪島で初雪 平年より6日遅く


上空にやや強い寒気が流れ込んだ影響で、石川県内は三日、金沢と輪島の平野部で初雪を観測した。ともに昨年と同じ日で平年より六日遅い。福井県境に近い白山市白峰の国道157号では、除雪車による初の除雪作業も行われた。

 金沢地方気象台によると、雪が降ったのはいずれも三日未明で、平野部では積雪とならなかった。奥能登の最高峰・高洲山(輪島市、五六七メートル)では初冠雪を観測した。

 金沢市の山沿いにある湯涌温泉では、朝方までの雪で山や温泉街がうっすらと雪化粧。温泉客らが夜のうちに積もった雪を車から払い落としていた。

 白峰では午前五時ごろには一五センチの積雪になり、県石川土木総合事務所の除雪車が出動。福井県境の谷峠付近までの約六キロで車道二車線分を確保し、道路脇に設置された駐車帯の雪をよけた。

 (報道部・加藤裕治、鶴来通信部・川合正夫)

中日新聞 - 2006年12月3日

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金沢、輪島で初雪 昨年と同じ、平年より6日遅く

三日の石川県内は冬型の気圧配置となって上空に寒気が流れ込み、金沢、輪島で未明に初雪を観測した。平年より六日遅く、昨年と同じ日となった。金沢市の湯涌温泉街では、午前九時ごろまでに道路脇や建物の屋根の上に一、二センチほどの雪が積もったほか、白山市白峰では除雪車が初出動した。

 白山市白峰の国道157号谷峠付近(標高約七〇〇メートル)では午前五時半に一五センチの積雪を記録。今冬初めて除雪車が出動し、約六キロの区間で路面の雪を取り除いた。輪島市の高洲山(標高五六七メートル)でも初冠雪を観測した。

 金沢地方気象台によると、四日も冬型の気圧配置が続き、県内は雨か雪となる。予想降雪量は最も多いところで加賀南部の山間部一〇センチ、能登、加賀の山沿いで二センチとなっている。最高気温も平年より四、五度低い金沢七度、輪島六度の見込み。
富山新聞 - 2006年12月3日

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日曜日

一味違う「なまこ」紹介 七尾で「遭遇ツアー」

冬の珍味ナマコの加工法やいろいろな食べ方を知ってもらおうと、七尾商工会議所と石川県七尾市地域雇用創出協議会は二日、「能登珍味体験なまことの遭遇ツアー」を同市和倉温泉一帯で開催した。市内外の食品業者ら二十五人が参加し、甘露煮や丼など、酢の物とは” 一味違う”ナマコ料理に舌鼓を打ち、地元食材の新たな魅力に触れた。

 試食会が七尾市内の料理屋「海ごちそう」で開かれ、参加者はナマコを一度ゆでて乾燥させた金子(きんこ)と能登野菜の沢野ごぼうを使った甘露煮を味わった。ナマコの卵巣を加工した干しクチコ入りのおこわ、アカナマコの刺身なども振る舞われた。

 参加者は「ナマコといえば、酢の物と塩辛しか思い浮かばなかったが、こんな食べ方があるんやね」と感心した様子で珍味を味わった。

 参加者は海産物加工販売業の大根音松商店(七尾市)の工場も訪れ、ナマコの加工工程を見学。従業員がナマコにナイフを入れて内臓を取り出し、器用にコノワタとクチコを分ける作業を興味深そうに眺め、水槽に浮かぶナマコを指先でつつく姿も見られた。

富山新聞 - 2006/12/2

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土曜日

夜空に咲く夏 和倉温泉花火 中日写協写真展


北陸中日写真協会の「和倉温泉夏花火写真展」が、石川県七尾市の能登食祭市場で開かれている。旅館街の夜空を彩った光のショーが夏の思い出をほうふつとさせる。入場無料。十三日まで。

 八月に行われた「和倉名物三尺玉 第二十七回北陸中日夏花火」写真コンテストの入選作十五点を展示している。

 東川国康さん(津幡町)の「尺玉の競演」は、競うように並ぶ直径約五百五十メートルの光の大輪を写した。平中進さん(七尾市)の「わあキレイ」は、花火を見上げる浴衣姿の女性二人の後ろ姿を写し、どんな表情をしているのか想像をかきたてる。 (増井のぞみ)

中日新聞 - 2006/12/1

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見てみて漆器工房 山中温泉で今週末新企画 観光客に無料開放


石川県加賀市山中温泉の山中商工会は漆器職人の工房を観光客らに自由に見学してもらう企画「山中温泉工房めぐり」を十八、十九両日に開く。山中温泉地区内の木地師、塗り師、蒔絵(まきえ)師らの約二十の工房を無料で開放し、ものづくりの現場を観光の魅力の一つとして発信する。 (林勝)

 山中漆器の工房見学は個人の受け入れや旅館の紹介などで実施されてきたが、同商工会の取りまとめで地域全体のイベントとして初めて行われる。地域資源の全国発信を支援する事業として、中小企業庁の補助を受けて実施される。

 見学希望者には工房の地図と職人のプロフィルが書かれたパンフレットが配られ、一味違った温泉街散策を楽しんでもらう。

 商工会は「ものづくりに関心の高い観光客に見てもらい、山中漆器をアピールしたい。職人が消費者の声をじかに聞く機会にもなればいい」と期待している。
中日新聞 - 2006/11/17

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火曜日

丸イモ焼酎 試作品好評


温泉で石川県能美市の辰口温泉街で十二日、初の食彩イベント「能美食彩広場」が開かれた。第二部の食談会では市が開発に乗り出した加賀丸イモ焼酎の試作品が振る舞われ、利き酒した参加者たちは絶賛。製品化をめぐってはクリアしなければならない課題も山積しているが、新たな地域ブランド創出に向けて好スタートを切った。 (田嶋豊)

 食談会は、たがわ龍泉閣とまつさきの両温泉旅館で同時開催。それぞれ酒類総合研究所(広島県)の三上重明氏と県指定無形文化財の陶芸家武腰潤さん(能美市)を囲み、石川県九谷陶磁器商工業協同組合が提供した九谷焼のカップで焼酎を楽しんだ。

 試作された焼酎は、二つの製法「常圧蒸留」「減圧蒸留」で醸造。三上氏は参加者から人気のあった常圧について「まろやかで上品な仕上がり。かすかに香りが口に広がる」と講評した。

 酒井悌次郎市長は「能美市ブランドとして、全国にアピールできれば」とあいさつ。来賓の山岸勇副知事も「風物、産物、人物を生かし、能美市の観光発展につなげて」とエールを送った。

 丸イモ焼酎が商品化されれば全国で初めてとなるが、産業廃棄物となる粕(かす)の処理問題や採算性、原料となる丸イモの収量の確保など課題も。能美市は今後、複数の団体と共同出資することも視野に入れ、酒造業者と協議を重ねていく方針。

 イベントは辰口温泉観光協会と能美市観光物産協会、能美市が企画。第一部では、輪島港直送のズワイガニを使ったカニ汁が振る舞われた。



中日新聞 - 2006/11/14

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木曜日

白山麓で健康旅行を 商工会が誘客作戦 都市圏の中高年照準

 白山商工会は今年度、「健康」をテーマに、白山麓(ろく)の大自然と温かいもてなしを体感してもらう誘客作戦に乗り出した。温泉や食事で健康増進を促すモニターツアーを開始したほか、温泉や薬膳料理の効能などについての研修会を開いて商品力を高め、健康にこだわったHP(ホームページ)も作成する。大都市圏の中高年層に照準をしぼり、地域一体で滞在型健康旅行の観光地としてのブランド力と認知度を向上させ、交流人口の拡大につなげる。

 地元の観光産業が低迷する中、白山商工会は都市圏などで広がる健康ブームに着目。白山麓を滞在型健康旅行「ヘルスツーリズム」の舞台として売り込もうと、市や関係団体とともに事業を企画した。

 モニターツアーは「日本三名山・白山の恵みにふれる健康の旅」と題し、七日に二泊三日の日程で始まった。JTBヘルスツーリズム研究所、北陸体力科学研究所の協力の下、参加者に温泉や郷土料理、山歩きなどを楽しんでもらうと同時に、ストレスを中心に心身状態の変化を測定し、旅行の効果を科学的に実証する。

 八日は東京、大阪、名古屋などから集まった四十から六十代の男女十四人が、自然解説員とNPO法人加賀白山ようござったのガイドの案内で、白山市の石川県白山自然保護センター中宮展示館周辺を散策。参加者は蛇谷川の河原で横になり、澄み切った空気の中で川の音に耳を傾け、心身を癒やした。

 商工会の会員向けには、ウェブマーケティングやブログ(日記風サイト)による情報発信などを学ぶ勉強会が始まっている。十五日に温泉療養、十六日には薬膳研修会が専門家を招いて開かれ、温泉や地元食材の効能、正しい入浴法などに理解を深めてもらう。

 同商工会は「全国的にも見劣らない白山麓の自然と文化を生かし、健康旅行のスポットに育てたい」としている。


富山新聞 - 2006/11/9

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月曜日

和倉温泉の夜 歩いてみよう

温泉地で青林寺ライトアップ
ろうそくやライトで境内や竹林が照らされた青林寺=七尾市の和倉温泉で
 夜の名所にと、七尾市和倉温泉観光協会(小田禎彦会長)などが、地元の曹洞宗・青林寺の夜間ライトアップを始めた。散策道(約五百メートル)が走る裏山の竹林も光を浴びて浮かび上がり、秋らしい情緒が十一月末まで楽しめる。

 気軽にそぞろ歩きのできる場所をと、協会と温泉旅館協同組合(大井徳秀理事長)が初めて企画した。東京都のライティングデザイナー川村和広さんに依頼し、参道と散策道に七尾特産の和ろうそくを使ったあんどんやランプなど照明約八十基を配置した。

 点灯は十月中無休で、十一月は毎週金、土、日曜のそれぞれ午後七時から午後十時。十月の毎週土、日曜には同寺で午後八時から胡弓の演奏会(抹茶つきで入場料千円)が開かれる。問い合わせは同観光協会=電話0767(62)1555=へ。 (横山大輔)

北陸中日新聞

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