おとなの知らないベストセラー
先日、新聞を片付けていると「おとなの知らないベストセラーがたくさん」というキャッチがついた広告が目に入った。
それは株式会社講談社の児童向け図書、青い鳥文庫の新刊の広告だった。
子どもが身近にいないと中々目にすることもない児童図書。
「パスワード忍びの里」「黒魔女さんが通る!!」といったタイトルが並ぶ中、ひときわ目を引いたのが「若おかみは小学生」
というもの。
サブタイトルに“花の温泉ストーリー”とあるように、小学6年生の女の子が祖母の経営する温泉旅館で若おかみとして修行するというもの。「若おかみは小学生」……昔の児童書だったら絶対ありえないであろうこのタイトルにこのストーリー。でも、正直大人ながらこれには惹かれてしまいます。
それにしても「おとなの知らないベストセラー」とはよく言ったもの。確かに子どもが好んで読んでいる本というのは大人は知らない。身近に子どもがいなければなおさらだ。これは気になる、気になります。
ということで(株)講談社へ問い合わせをしてみることにした。
「青い鳥文庫の創刊は1980年で今年で27年目になります。もともとは名作児童文学のロングセラーを考えて、低価格で本を提供できるようにと文庫化したのが最初です。クレヨン王国などファンタジーは創刊当時からありますが、パスワードシリーズ、夢水清志郎(ゆめみずきよしろう)シリーズなど書下ろしのミステリーが始まったのは1990年代の中ごろからです。今では新刊は8対2の割合で書き下ろしが多いですね」と児童図書第二出版部の高島さん。
エキサイト - 2007/1/19