ポートアイランドの大規模温泉施設、月内に着工
神戸市のポートアイランド2期で日帰り温泉施設を計画しているレジャー開発会社、USR(神戸市、菊屋盛範社長)は月内に着工する方針を決めた。
試掘の結果、良質の源泉が確認でき、神戸市との建築物に関する調整にもメドが付いたという。2.5ヘクタールの敷地に江戸時代風の町並みを再現した「温泉街」を売り物に来春をメドに開業する。
投資額は約35億円。建設地はポートライナーのポートアイランド南駅の南側。花と鳥のテーマパーク、神戸花鳥園に隣接している。
人工島のポートアイランドの地下に源泉があるかが焦点の1つで2月に試掘に着手。このほど地下1000メートルからセ氏45度の温泉を1分間に300リットルくみ出し可能な源泉を掘り当てたという。炭酸ガスを含んだ肌になじみやすい性質といい「源泉の量、成分とも期待通り」(同社)としている。
施設には武家屋敷や離宮風の家屋に各種の浴場を配置するほか、樹木に囲まれた露天風呂、アロマスパ、家族風呂などの設置も検討。年間70万人程度の来場を見込む。
日本経済新聞 - 2007年4月10日