旧九殿浜温泉新会社で再出発 『ひみのはな』営業開始 露天やサウナ 設備も増設
富山県氷見市姿の旧「九殿浜温泉 国民年金健康保養センターひみ」の土地建物を引き継いだ新会社が、温泉宿泊施設「ひみのはな」として営業を始めた。新会社は「ほようの宿ひみ」。旧組織の従業員有志が株式会社を設立し、年金・社会保険施設を運営するのは全国で初めて。
九月に同センターの従業員有志が、独立行政法人「年金・健康保険福祉施設整理機構」(RFO)からセンターを落札。有志らは同二十七日に「ほようの宿ひみ」を設立し、準備を進めてきた。十一月三十日には政策投資銀行と富山第一銀行が融資を発表している。
一日に、RFOとの土地建物の引き渡し調印式が同施設で行われた。新会社により男女浴室に増設された露天風呂やつぼ湯、サウナの利用が始まり、入浴した利用者は新しい施設の充実した内容に満足そうな表情を見せていた。
同社は「今後は民間会社として、積極的なPR活動をしつつ、従来通りの低料金で高サービスを維持する」としている。
(美細津仁志)
北陸中日新聞 - 2006年12月3日