湯上がり客ら和ませる墨の濃淡 京丹後・浅茂川温泉で水墨画教室展
京都府京丹後市網野町の浅茂川温泉「静の里」展望ロビーで、町内高齢者交流施設「いっぷく亭」の水墨画教室展が開かれている。墨の濃淡がかもし出す枯れた味わいの作品が多く、湯上がりの利用客らを和ませている。
作品展は、同温泉のふるさと文化紹介事業の一環で企画。同教室では毎月2回、町内の西村久幸元教諭を講師に招き、レッスンに励んでいる。
墨と一部に色も施した額装作計20点を展示。水面静かな離湖や雪深い丹後半島の山村風景をはじめ、流れ落ちる滝やスイセン、サクラソウ、キクなどを、落ち着いた筆遣いで細やかに描いている。また紅梅に戯れるウグイスやツバキの花に向かって今にも飛び立たんばかりのメジロをとらえた躍動感豊かな作品も目を引く。26日まで。 京都新聞 - 2007/3/23