水曜日

関金温泉の新名物 全旅館に薬膳メニュー


関金温泉で地元の食材を使った「延命豆腐」や「えぐいも餅(もち)」などの薬膳料理が三日、関金温泉のすべての旅館のメニューとして提供された。鳥取県倉吉市のNPO法人養生の郷(竹田哲男理事長)が考案し、関金温泉に付加価値を付ける名物料理として期待を集めている。

 同市の「新市ブランド化計画」事業の委託を受け、養生の郷スローフード部会が関金温泉旅館組合などと共同で開発し、商品化した。

 料理は三品。「延命豆腐」は関金温泉のお湯で仕込んだおぼろ豆腐。関金に伝わるえぐいも伝説にちなんだ「えぐいも餅」は、里芋にエビと鶏のミンチを混ぜて焼いたもので、もちもちした食感を楽しめる。

 料理のバリエーションは各旅館に任されている。「延命茶」はクロモジや大豆などをブレンドし、健康、長生きをキーワードにしたメニューだ。

 同旅館組合の樋口稔起組合長は「関金温泉の魅力の一つになり、集客につながっていけば」と期待する。お持ち帰り用に、延命茶と延命豆腐は各旅館や湯命館でも販売している。

 舌が肥えている都会のお客が求める料理は、地元の郷土料理だという。今後、品数を増やし薬膳料理のお膳も検討する。「白金のお湯につかり、薬膳料理を食べて長生きしよう」。新しい関金温泉の活性化に期待したい。

日本海新聞 - 2007/3/7

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