温泉で厳しい経営の環境に直面している
島根県松江市の
玉造温泉の旅館の経営者らが、まちづくりの活性化の事業を展開する合同会社を設立することにしました。事業の手始めとして玉造温泉水100%の化粧水を発売しました。これからは土産品のお店の運営なども行う計画をしていまして、玉造温泉の再生に向けた取り組みとして他の温泉地からも注目されています。
玉造温泉の宿泊客は、競合との激化の影響で2006年は約53万人と、ピーク時の1993年に比べて20万人余りも減少していまっています。よって事業状況はとても厳しく、今年3月には二つの旅館が経営の自力での再建を断念したほどです。
玉造温泉まちづくり街デコ合同会社は、4つの旅館の経営者ら有志6人が計600万円を出資して、「玉造温泉まちづくり街デコ」という名前で設立しました。玉造温泉の活性化に事業を特化した会社ができたのは初めてのことです。
玉造温泉化粧水は、弱アルカリ性で、古くから肌にいいとされてきました泉質の良さに目を向けた商品です。知名度や宿泊客の満足度のアップに生かそうという計画です。温泉化粧水を製造販売するリプラス(東京都)などの支援を得まして、「玉造キラキラみすと」という商品名で、玉造温泉の各旅館で発売しました。玉造キラキラみすとは特殊な光触媒の技術で源泉をろ過して、肌への浸透性を高めた化粧水です。スプレー缶入りで、価格は1本(80g入り)1100円。缶のデザインは浴衣姿の女性などを描いた、玉造温泉女将の会が担当してできあがりました。
玉造キラキラみすとは近く、地元めのう細工製造販売会社の販路を使って全国にも販売を展開していく計画です。玉造温泉内には9月ごろに、商品の販売などを行う土産品店舗も構えるほか、独自の商品の開発も進めて行く計画です。
玉造温泉の玉作湯神社で、温泉関係者が商品の美肌効果を祈願しました。玉造温泉まちづくり街デコ社役員の松崎滋・松の湯社長は「玉造温泉の活路を開くには自立的な取り組みが必要だ。そのために玉造温泉まちづくり街デコ社を活性化の起爆剤にしたい」と話していました。
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