白浜町の
白浜温泉旅館協同組合に加盟する旅館・ホテル25施設の2006年の宿泊客数が、05年より11・1%(10万6999人)増え108万270人となった。
増えた要因について小竹幸理事長は「閉館していた宿泊施設が営業を再開したほか、既存施設もそれぞれの特徴を発揮して頑張った」と話している。
組合によると、05年10月に閉館したホテル千畳が、湯快リゾートホテル千畳として06年2月に営業を再開した。
06年9月に閉館した白浜御苑も、12月下旬から湯快リゾート白浜御苑として営業している。 資金が集まらず各地で中止が相次いだ夏の花火大会を、白浜では継続できたことや、誘客目的のイベント「熊野水軍埋蔵金探し」が定着したことも宿泊客数を押し上げた、とみている。
しかし、05年はもともと愛知万博や旅館の閉館などの影響で約97万3000人と、22年ぶりに100万人の大台を割り込んでいた。
04年と比較すると、06年は4万6000人増。このため「低価格の宿泊料金を打ち出す施設が増えている。施設の特徴をいかにアピールしていくか大きな課題。状況は相変わらず厳しい」と指摘する宿泊施設が少なくない。
小竹理事長は「株価が上がっているので、今年は景気が少し上向くとみている。心を一つにして白浜を盛り上げていきたい」と話している。
旅館組合の統計によると、ここ30年の年間宿泊客数は、最低が1983年の約94万人、最高は96年の約119万人。大半が100万人台で、比較的安定して推移している。
紀伊民報 - 2007/1/29
ラベル: 和歌山県, 温泉, 白浜温泉, 近畿地方